新潟県内のギフチョウは来週写真掲載致しますが、
今回は全国のギフチョウを紹介します。
北は秋田県〜南は山口県まで、各地特徴が現れています。
残念ながら東京都・和歌山県では絶滅種ですが、
なかには神奈川県の様に、放蝶して保護している地区もあります。
放蝶に関しては賛否両論があるところなので、今回は述べませんが、
一度失った種は二度とは戻りません。
さて、全国のギフチョウを紹介してみましょう。
先ずは北からですかね、、、。
①秋田県矢島町産
ウシバサイシン食いのギフチョウと最北端の産地で人気ですが、
近年ブルーシートが景観を損ね、近々採集禁止になりそうな動きです。
②山形県飯豊町産
鮭川村、大石田町など保護活動している町もあります。山形県内も「ギフチョウで町おこし」=採集禁止の動きが出始めてます。
③新潟県巻町産新潟県内のギフチョウは元気です。写真はイエローテール型
④長野県産特殊なギフチョウ産地なので代表的な3種を紹介します。
♦︎黒ギフチョウ型(飯田市産)丸身を帯び、黒く黒条も太い。日本一黒いギフチョウなのではないでしょうか。現在は採集禁止。
♦︎イエローバンド型(白馬村産)イエローバンドは白馬村の固有種というより美形な異常型。前翅と後翅の縁に黄色い羽毛に縁どられます。勿論、白馬村に行けば全部がイエローバンドというわけではありません。現在は採集禁止。
♦︎コヅメアカオビ型(山ノ内町産)この標本は飼育品ではありますが、ご覧の通り、赤帯がブッとく鮮やかです。交雑ではなく、もともとこの地方の特色だそうです。
⑤福島県西会津町産新潟県の隣接県ですが、どういうわけか近年めっきり少なくなりました。東北らしい、明るく大型の個体です。
⑥岐阜県谷汲町産
ギフチョウ発祥の地
ここの県もいろんな特色ある個体が現れます。
朱紋が明るく、黒さが一段と際立って見えます。
⑦富山県八尾町産
新潟県同様にギフチョウが元気な県です。
立山山麓では強烈な赤上がりを求め、
山奥地まで探索しているようです。
写真はホメオシスの異常型
⑧滋賀県永源寺町産
ここから関西圏ですが、どこも激減しており絶望的です。
鹿の増加が懸念されるところです。
写真は通称「孔雀ギフ」異常型です。
※次回は希少な関東圏、東海地方です。